歯周病治療から始めるインプラント

口の環境を整えてからインプラント治療を受けましょう

インプラント治療にとって一番の大敵となるのが歯周病です。
歯周病とは、歯垢が歯と歯肉の隙間に入り込み、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気。骨に人工歯根を埋め込むインプラント治療には顎の骨の量が一定量必要なので、クリニックによっては歯周病にかかっているとインプラント治療を諦めるよう宣告される場合もあります。
しかし、中には歯周病治療から始め、必要な骨量を作ってインプラント治療を行ってくれるクリニックもあります。まずはそういったクリニックを探してみましょう。

段階別に見る歯周病

  初期 歯肉炎 歯周炎 重度
状態 プラークが歯の表面に付いている程度 歯周病菌によって歯茎が腫れ、炎症が起きている 歯周病菌によって歯茎の中にある「セメント質・歯根膜・歯槽骨」などが溶かされはじめる 歯茎が化膿し、慢性的に腫れている
歯槽骨が溶け始め、歯を支え切れない
自覚症状 特になし ほとんどなし
歯茎が腫れていると感じたり、まれに歯磨きで血が出る
歯がグラグラする
歯茎が垂れ下がり、歯が長く見えるようになる
歯茎から膿が出る
歯がグラグラする
歯が抜ける
歯周ポケット 3mm以内 4~7mm 6~8mm以上

上記のように、歯周病は段階を踏んで進行していきます。そして初期段階では、何の自覚症状もないのが怖いところです。少しでも歯茎のはれや、出血を感じたら、お近くの歯科医にご相談ください。

インプラントメーカーをチェックする

インプラント治療は人工臓器移植治療のひとつ。
自分の体の中に人工のネジを埋め込み、それをずっと使っていくわけですから、安全性と信頼性を考えたインプラントメーカーを使っている歯科医を選びましょう。

身体に入れても安心の、信頼できるメーカーは?

インプラント治療は、自分の歯茎の中にあるあごの骨に、インプラント体を埋め込みます。ですから、あごの骨と相性の良いインプラントメーカーを選ぶのが重要になってきます。そこでおススメしたいのが、ストローマンです。世界中の人が支持するスイス生まれの"ストローマンデンタルインプラント" 1974年に開発されて以来、世界40ヶ国以上で使用され、もっとも信用されているインプラントの一つに数えられています。

各専門分野のエキスパートによって構成された営利を目的としない国際的研究チームITIと、骨整形外科分野で40年余りの実績を持つスイスのストローマン(Straumann)研究所が共同開発をしてできたインプラントです。
ITIインプラントシステムという名称から、ストローマンインプラントシステムという名称に変更しましたが、両者の密接なる協力関係は、従来通りで変わりありません。製品自体にも変更はありません。治療成功率が99.5%という実績からも、信頼おけるメーカーだと言えるでしょう。

ストローマンインプラントシステムの特徴

  • 専門トレーニングを受けた医師のみが取り扱いできる。
  • 国内、国外問わずシェアが広いので、引越しなどの際、転院がしやすい。
  • インプラント体の形状・サイズが日本人のあごに適している。
  • 手術方式が一回法なので、骨とインプラントが結合した後の手術が必要ない。

インプラントメーカーをチェックする

歯周外科で生まれ変わる

重度の歯周病にかかってしまったり、歯周病が原因で歯が抜けてしまってたときに助けてくれるのが、歯周外科です。歯周外科では、外科手術を取り入れて、進行した重度の歯周病を改善してくれます。

歯周外科の手術とは?

スケーリング、ルートプレーニングなどを行っても症状が改善されない場合には手術を行います。もっとも一般的なものはフラップ手術で、麻酔をして歯茎を切り、歯の根っこや歯を支えている骨についた汚れやプラークを除去したり、表面をつるつるにします。元通りに歯茎を縫ったら、手術は終了です。そのほか、炎症をおこした歯肉を完全に除去してしまう手術もあります。手術を行うと歯周ポケットが消え、健康的な歯と歯茎の状態へと改善されていきます。

歯周組織再生療法とは?

歯周病が重度まで進行すると、歯はグラグラになり、最悪の場合抜けてしまうことも。これは、歯周病菌が歯を支える骨を溶かしてしまったために起こりうる症状です。改善のためには、歯周組織再生療法と呼ばれる治療を行います。この治療を行うためには、まずは進行してしまった歯周病を改善する必要があります。

歯周組織再生療法の種類は3つ

  1. GTR法...
    人工の膜で歯槽骨(歯を支える骨)が再生するスペースを作り、骨の再生を誘発させる方法
  2. エムドゲイン法...
    子供のころに歯が生えてくる際に重要な役割を果たした特殊なタンパク質、エナメル基質タンパク質を用いて歯周組織の再生を誘導する方法
  3. 骨移植法...
    骨がなくなった部分に患者さん自身の骨や人工骨など、直接骨を埋め込む骨移植法
    ※これら3つの治療方法を組み合わせて用いる場合もあります。

気になる術後

術後は、健康な歯で過ごしていた頃のように、歯を支える骨が戻ってきます。 もしもかかりつけの歯科医に、「インプラントができる状態ではありません」と言われていたとしても、歯周外科治療を行えば、インプラント治療を行うことも可能になるのです。

思いっきり噛んで食事を楽しんだり、美味しいものをしっかり食べることで身体の中から健康になったり、わずらわしい入れ歯のケアから解放されたりと当たり前のことを、当たり前のようにできる日々が戻ってくるでしょう。

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